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2011年12月 8日 木曜日
胃ろう
【ゆぴてる・けあ】の こば です。
もう師走です。
例年そうですが、
時間の流れが日に日に
速く感じますよね。
みなさんは
やり残したことはありませんか?
私はあります。
今年も残りわずか。
後悔しないように
ラストスパートです。
今日は「胃ろう」について。
ご覧になった方も多いと思いますが、
先日新聞でこんな記事がありました。
『終末期胃ろう、中止可能に』
「高齢者の終末期における
胃ろうなどの人工的水分・
栄養補給は、延命が期待できても、
本人の生き方や価値観に
沿わない場合は控えたり、
中止したりできるとする
医療・介護従事者向けの
指針案が・・・発表された。」
介護業界に身をおいていると
「胃ろう」という言葉は
かなり身近なものになっています。
最近は一般的にも「胃ろう」の
認知度はかなり向上していると
思います。
寝たきりの方や
嚥下(飲み込み)障害の
高齢者などに対して
行なう医療処置です。
胃に管で栄養を
直接送る方法なので、
患者の栄養状態は
安定してきます。
その反面、
本人の意識がない状態でも
何年も生きていくことがあるので
必ずしも本人のためなのか、
という声もあります。
延命措置については
非常に難しい問題です。
その時々で状況・思いも異なるので
明確な答えは中々出てこないと思います。
日本老年医学会の発表ですが
今後、広く意見を募って修正し
来年夏頃までに指針を
まとめていくそうです。
延命措置の問題は
本人よりむしろ
家族の心理的負担が
大きいのではないかと思います。
個人的には、
その時その時の状況に
対応できるよう、
初めから延命措置を控えることは
もちろんのこと、
途中で中止することも
選択できるようになれば
ご家族の心理的負担は
多少なりとも軽減されると思います。
自分が倒れた時に
延命措置はどうするのか、を
今から家族と話しあうことは
お互いにとって必要なことだなぁと
改めて思いました。